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3月 11

話題のラケット診断システム「Swing Labo」を体験、驚きの診断結果もw

EPSON + Dunlopが共同開発したラケット選びの診断システム「Swing Labo(スウィング・ラボ)」。
感覚に頼らないロジカルなラケット選びを実現するシステムとしてネットや雑誌でも話題になっていましたが、この週末に診断を体験することができました。

このシステムのつくりにはかなりの衝撃を受けました。
が、診断結果のレポートについては、それを上回る衝撃を受けることになりましたが…w

「Swing Labo」のシステム構成

スウィングラボの概要まず、おおまかにSwing Laboについて…

システム構成としては

  • PC + Swing Laboアプリケーション
  • ビデオカメラ・ユニット
  • 手首装着ユニット
  • グリップエンド装着ユニット(加速度センサー) Bluetooth転送
  • プリンタ

というものです。
これらの機器類はすべてEpson提供。

「Swing Labo」の診断手法

まず手首装着ユニットを利き腕の手首に装着し、ラケットのグリップエンドにもユニットを装着します。おそらくこれに加速度センサーがついており、収集データも一旦ここに蓄積されるものと思われます。

球出しマシンから常に同じ場所に一定のボールがフィードされ、それを1ヶ所のターゲットコーンを目掛けてショットしていきます。
1本のラケットについて、まず5球練習して感覚をつかみ、その後 5球測定をおこないます。
測定ショットを5本打ち終わると、グリップエンドユニット(or 手首ユニット)からPCにBluetoothでデータ取り込みます。
測定はまず自分が普段使用しているラケットで行い、次に標準的なスペックのラケットで測定します。
ここまで測定したデータを基に、Swing Dr.がよりフィットするであろうラケットを選定。それに測定機器を装着して、練習5球→測定5球をおこないます。
これを評価するラケットの本数について繰り返します。(今回私の場合は3本のラケットを評価)

機器での測定項目は、

  • グリップ速度
  • ヘッド速度(+ 加速度センサーデータ)

で、アプリケーション側で機器から取れたヘッド速度のデータに加速度センサーのデータを加えて、
ヘッドスピードを

  • スピン速度成分
  • フラット速度成分
  • サイドスピン成分

の3軸のベクトルに分解、各ショットについて数値化してくれます。

スウィングラボのグラフ

 

 

 「Swing Labo」の診断結果のレポーティング

スウィングラボのシステム「Swing Labo」のアプリケーションの”画面”上では、診断したそれぞれのラケットについて、

  • スウィングスピード
  • スウィングスピードの安定性
  • スウィング方向の安定性
  • スピン速度
  • フラット速度

が、数値とレーダーチャートで表示され、各ラケットでのスウィングタイプの分類もグラフで表示されます。
自分のラケットでのデータと各ラケットでのデータを重ねあわせて画面上で比較することも可能になっていました。
さらに各ラケットで5本ずつ測定した際の真横からのアングルのショット動画も併せてみることができ、ラケット毎に振れている/振れていないの様子も比較することができるようになっていました。

評価したなかで最適と診断された1本については、自分のラケットと比較したレポートをプリントアウトでき、それを被験者が受け取ることができます。

 「Swing Labo」での私の診断レポート

スウィングラボのレポートシステムで採れたデータでの全般的な分析として
・スウィングスピードは平均的な男性よりも やや速め
・スウィングタイプはフラットドライブ
・ほぼまっすぐにラケットを出せている(手元でこねて制御していない)
といった結果でした。

評価したなかでデータがよかったのは

  • Dunlop Biomimetic M2.0
  • Dunlop Biomimetic F3.0 Tour
  • Dunlop Biomimetic M5.0

この3本についてデータのばらつきはそれほどありませんでしたが、なかでも最適ラケットとして挙がったのは一番最後に渡されたDunlop Biomimetic M5.0、ボックスフレームの軽量ツアーモデルでした。

各ラケット、各ショットの動画を併せてみると、特にデータのよかったM5.0、F3.0Tourではインパクト後のはたき(手首の自然な返し)がしっかり&鋭くできており、大きく前方にフォローできていました。
それに対し、自分のラケットでの動画ではそこまで大きくフォローできていないのがわかりました。データでみてもフラット速度成分(打球方向へのベクトルの速度)が上記の2本よりもやや値が小さくなっていました。

Swing Dr.大森さんからのコメントとしては、
「どのラケットにも器用にアジャストできるタイプみたいで、レポートではM5.0が一番いいと出てるけど、男性にはかなり軽量なモデルなので、ガツガツ戦う上で現実的にはBiomimetic F3.0 Tour、もしくはBiomimetic M2.0でしょうかね」
とのことでした。

この2本のスペックとしては

  • Biomimetic F3.0 Tour
    97sqinch / 303g / 330mm / 22mm / 18×20
  • Biomimetic M2.0
    95sqinch / 313g / 310mm / 21.5mm / 16×19

というもの。

Bio F3.0 Tourは現在使用しているGraphene Speed Proよりも12gほど軽量で、さらにトップヘビーなモデル。測定時に打った感覚としては、鋭く振り抜けるなぁ、という印象でした。

Bio M2.0については自分の使用しているSpeed Proとスペック上の数値が近いものだけあって、打感・操作感に違和感が殆どなく、自分の感覚としてはこれが一番フィットしてると感じていました。

が、測定したデータを横断的に比較すると、F3.0 TourやM5.0 の方がよりフィットしている結果となりました。つまり感覚とデータでギャップがあったということです。
自分は打球の感覚は結構感じられる方だと思っていましたが、感覚での結果とロジカルな測定結果との間でギャップが表れたことになります。でも今回のSwing Laboでの結果として、こういうギャップが出てくれることをむしろ期待していたところもあります。(人の感覚だけではわからないよ、といった結果になってほしいという期待)

この点がまさにこのシステムの価値だとおもいますね。

おまけ(1)

Swing Dr.の大森さんはユーモアあふれる方で、感覚を表現されるのが上手だなーとおもいました。
315gの重いフレームにバランサ付、ポリのストリングス硬め、という私のラケットを、評価前に大森さんも試打されたのですが、そのときのコメントは

「びっくりドンキーの300gのダブルチーズのせ みたいだなww」

でした。すごくわかりますw
で、このラケットで取れた評価データをみてのコメントは

「トラックを器用に乗ってる感じですね。乗れてるけど、その重さは本当に必要なのかな?」

というもの。これもすごくわかるw

さらに
「重いために初動にパワーが必要になるので、軽いモデルのものと比べて、スウィング全体として大きく伸びやかにふれていない感じでしょうか。特にフォワードスウィング。」

という分析も。これは動画をみると軽いものとのスウィングの違いが如実に見てとれました。
フレームでこれほどスウィングが変わってしまうのか…

もう1つここではとても書けないんですが、「ド下」な例え表現もいただきました。
実はそれが一番納得のいく表現でした。言い得て妙というか… (^ ^ゞ

おまけ(2): 雑談(Req. Input)

印刷したレポートでいただいたのはBio M5.0のものでしたので、
「F3.0 TourとM2.0の診断レポートもいただけますかー?」

と大森さんにたずねたところ、
「このシステムでは診断でベストだった1本のレポートしかプリント出力ができないんだよね」

とのこと。でも

「複数のラケットの診断結果を渡せたほうがユーザーにもいいよね」

ともおっしゃってました。
あと、今回の診断でラケット毎にスウィングが変わっていたのが如実にわかったので、

「この動画っていただくことできますか?」

と訊ねると、

「今のところは動画を渡すサービスはないんですよね」とダンロップの担当の方。ですが、大森さんも

「動画がほしいっていうリクエストは今後も出るだろうね」

とも。
有償オプションでもいいからDownloadableにできるようになるといいかもしれませんね~、などと雑談レベルですがそういう会話をしてました。

こういう要望が取り込まれて、今後Swing Laboのシステムがいいものに成熟していくといいですね。

あと、アカデミーでジュニアの指導にも活かせそうなんだよねー、とか、ラケットのチューンナップの効果測定にもよさそうですよねー、とかとか。

いい経験ができました。

とりあえずSpeed Proのチューンを見なおそう (;´Д`)
今回の診断結果をみていると、まだまだ調整の余地はありそうです。

 

ご興味のある方は↓から。

▼ Swing Laboのサイト

スウィングラボのサイトへ

▼ 参考: Dunlop Swing Laboとは(PDF)