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9月 11

US Open 2012 決勝: N.ジョコビッチ vs A.マレーの激闘

今年最後のグランドスラム大会、全米オープン2012。
決勝はN.ジョコビッチ vs A.マレーの顔合わせとなりました。

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この2人の試合はいつもハイレベルなところで噛み合った試合で楽しませてくれますので、期待が高まります。
Head to Headをみると、ここ2年でのハードコートのサーフェスでは全くの互角、どちらも得意とするサーフェスです。

この日のセンターコートの風速は6.7m/h、かなりの風の中での決勝。
SFの2試合とも強風の中での試合となりましたが、その風に翻弄されつつ勝利をもぎ取ったジョコビッチ、風を上手く操って勝ち上がったマレーは対象的にみえ、この試合も風によって何かが起こりそうな予感はありました。

そしていよいよ1stセットのスタート…


10501_10151162814423701_2055426313_nなんと、立ち上がりからいきなりマレーがブレークするという波乱の幕開けとなりました。
マレーは斜め方向の風をうまく利用し、ジョコビッチのバックサイドへボールをフィード、風で大きく曲がるボールが身体の内側に食い込むようなボールを意識して送っていたようにも見えます。(画面奥側のポジションのほうが2人ともプレーしやすいようにみえました)

風の扱いが上手いマレーといえども、サイドによってはかなりやりにくい様子で、その後、お互い2ブレークで4-4となりますが、そこからはキープ展開でタイブレへと突入。
タイブレークでも一進一退の競り合いとなりますが、マレーが12-10で1stセットを制します。

2ndセット。
マレーは第1セットの勢いそのままに2ブレークし、なんと4-0とします。しかしそこからジョコビッチも意地を見せ5-5のイーブンに。
完全に流れはジョコビッチかと思いきや、5-6からジョコビッチがサービスダウン。
2ndセットも7-5でマレーがものにし2セットアップ。痺れる試合です。

399092_10151045773713148_1773165752_n3rdセット。
あとがなくなったジョコビッチ、ここまでかと思いきや、さすがディフェンディング・チャンピオン、ここから脅威の粘りをみせてくれます。

かなり吹いていた風もおさまってくると、しっかり打点に入れるようになった2人は壮絶なオフェンス・ディフェンスの攻防を繰り広げます。
先にブレークしたジョコビッチはさらにもう1つブレークして6-2で奪取。明らかにジョコビッチに勢いが出てきました。
ここまでのトータルポイント103-103と全くのイーブン。
この時点でプレー時間はすでに3時間12分。

そして4thセット。
3rdセットの勢いのまま、ジョコビッチは第1ゲームからマレーのサービスをブレーク。
その1アップを守ったまま5-3となり、ここで再びジョコビッチがブレークして、ジョコビッチが6-3で取ります。

勝負は運命のファイナルセットへ…
プレー時間はすでに4時間を超えるロングマッチです。

ファイナルセット。
第4セットまでの勢いでいくかとおもいきや、疲労の色が見えはじめたジョコビッチはエラーを重ねてしまい、第1ゲームからマレーがいきなりブレークする展開。

ジョコビッチとは対照的に積極的にプレーするマレーは第3ゲームもブレークし3-0とします。
第4ゲームでジョコビッチも意地を見せブレークバックし3-1としますが、第7ゲームで再びマレーがジョコビッチのサービスをブレークして5-2。
マレーのServing for the Championshipがきました。

このセットの途中から屈伸やマッサージの動作を見せるジョコビッチ、体力の限界を超え、脚に来ている様子でしたが、ここでメディカル・タイムアウトを取ります。

このタイミングでのMTOを取ることには賛否両論あるとおもいますが、この2人の激闘をみていれば野暮なことはいえないというか、いっちゃいけないでしょう。

ジョコビッチが治療を受けていた短いMTOの間も、マレーは次のSFCとなるサービスゲームに備え、常に脚を動かして集中を維持しつつ準備していました。
そしてプレー再開、集中を維持していたマレーはその勢いのまま40-0とし、トリプルのチャンピオンシップ・ポイント。ジョコビッチも最後の意地で1ポイント返しますが粘りもここまで。
4時間54分の激闘は幕を閉じました。

アンディ・マレー、全米オープンで悲願のグランドスラム初制覇を達成です。

400791_10151162876133701_1667615423_n勝利をまだ受け入れられない様子で呆然とするマレー。そこに駆け寄ってマレーを祝福するジョコビッチ。

同い年、ジュニアのころからのライバルですが、プライベートでは仲がいいという2人。
GS制覇に手が届きそうでどうしても届かず苦労してきたマレーに対して、ジョコビッチとしてもいろいろな思いがあるんでしょうね。

スコアはマレーの 7-6(10)、7-5、2-6、3-6、6-2。
4h54minのタフマッチでした。
最初から観ていましたが、どちらが勝ってもおかしくない最高の決勝だったといえるでしょう。

長丁場のグランドスラム大会の後半でも、いつも無尽蔵なスタミナで脅威のパフォーマンスをみせてくれるジョコビッチですが、決勝の前日もフェレールとのSFでタフな戦いを強いられており、疲労も少なからずのこっていたことでしょう。
かたやSF後、丸1日休養を取ることのできたマレー。
強風の中での体力を消耗するロングマッチでにおいて、最後に明暗をわけたのはここなのかもしれません。

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