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2月 22

トッププロ選手のストリングスとテンション

※ 追記(2011/6): より新しい2011全豪時点の情報もあります。

ネタ的にはちょっと古くなりましたが、Tennis Classic 2010/3月号にトッププロのストリングスとテンションについての記事がありました。
しかも2010年の全豪での数値なので、情報としてはかなり新鮮。

個人的にストリングスには関心が高いので、ほぅほぅと興味深く眺めてました。

まずは男女別にまとめてみました。
フレームのスペックとの関係も大きいので、記事にはありませんでしたが併記。
数字はフェイス面積です。

男子 女子
・フェデラ: 58 / 54lbs(Six One Tour BLX /90)
・ジョコビッチ: 64/64lbs(Youtek Speed Pro /98)
・マレー: 60 / 60 lbs (Youtek Radical MP /98)
・ナダル: 56lbs (Aero Pro Drive /100 )
・デルポトロ: 62lbs (Pro Tour BLX /95)
・ダビデンコ: 42 / 40lbs (O3 Tour MP /98)
・ロディック: 61lbs (Pure Drive Roddick /100)
・ツォンガ: 57 / 55lbs (Aero Pro Drive /100 )
・ベルダスコ: 51 / 48lbs (RDiS200 /98)
・ソダーリング: 56lbs (Youtek Radical MP /98)

・チリッチ: 61lbs (Youtek Radical MP /98)
・ゴンザレス: 49lbs (Pure Storm Tour /98)
・モンフィス: 57lbs (Rebel /93)

・エナン: 59lbs (Tour BLX /95)
・クライシュテルス: 66lbs (Pure Drive /100)
・セレナ: 64lbs (K Blade Team /104)
・ヴィーナス: 68lbs (K Blade Team /104)
・サフィーナ: 59 / 57lbs (Pure Storm Tour /98)
・ウォズニアッキ: 64lbs (Aero Pro Drive /100)
・ディメンティエワ: 57lbs (RDiS100MP /98)
・ヤンコビッチ: 66 / 64lbs (O3 Speed Port Pro WT /100)
・アザレンカ: 61lbs (Youtek Extreme Pro /100)
・シャラポワ: 61 / 63lbs(EXO3 Black /100)
・イワノビッチ: 57 / 53lbs(RQiS001 Tour XL /95)

まず男女全体的にみて、数値的に女性プレイヤーの方が高めのが見えてきます。(女性平均61.7lbs)
おそらく、上記の女性プレイヤーが男性プレイヤーよりもパワーのあるモデル(フレーム厚など)を使う人、フェイスの大きなモデルを使っている人が多いのと、男性よりフラット系ショットのためではないかと思います。
ただ、女性とはいえ世界の第一線のトップアスリートなわけですから、筋力はもちろん体の使い方が違うのでインパクトでのパワーも一般男性なんかよりスゴいので、テンション設定が高くなるのは当然かも。

女性プレイヤーの方で、特に数字が大きいのはヴィーナス、セレナ、クライシュテルス。
ビーナス、セレナはフェイスが大きい、クライシュテルスはパワーのあるフレームのモデルですが、ヤンコビッチは薄型フレームなので、女性のなかでもかなり硬い感じでしょうか。
逆に一番低かったのはイワノビッチの 57/53lbsでした。

興味深いのは、シャラポワの設定が縦より横のテンションが高い 61 / 63lbsとありました。
# これってどういう意図なんでしょうね。縦面の当たりをよく使ってるんでしょうか。

一方、男性プレイヤーの方は、フレーム自体ではパワーを持たない薄ラケ、フェースも小さめ、ポリ使用者が多いといったことが、それほどテンションが高くない理由でしょうか。(男性平均55.5lbs)

しかし、この中でも特徴的というか意外な数字だったのはダビデンコ。
あのスウィングスピードの速さで 42 / 40lbs というローテンション。
弾力とEnergyの反発を生かしてあのスピードを実現してるんでしょうか。
同様にゴンザレスの 49lbs、ベルダスコの51 / 48lbsというのも驚きです。
あれだけのスウィング、あれだけのボールのスピードですからねw

使用しているストリングスについては記載がありませんが、わかる範囲で書くと

・フェデラ: Wilson Natural / Luxilon ALU Power Rough
・ナダル: Babolat 未発表黒ポリ?
・デルポトロ: Luxilon ALU Power
・ダビデンコ: Polystar Energy
・ロディック: Luxilon ALU Power
・ベルダスコ: Tecnifibre Blackcode
・ジョコビッチ: Head Sonic Pro?
・マレー: ?
・ツォンガ: ?
・ソダーリング: ?

男性はほぼポリ もしくは ポリxナチュラルのハイブリッドですね。
女性はよくわかりませんが、ポリのユーザが急増している模様です。
最近では柔らかい素材のポリも出てるので、これまでナチュラルやマルチで使っていた女性プレイヤーの新しい選択肢になってきてるんでしょう。
ポリにすることで、素材面の柔らかさを維持しつつ、テンションを落とせますからね。

ストリングスはテニス用品の中でも変動の大きな領域なので、面白いですね。

コメント

  1. rymon より:

    フェデラーは何年か前のインタビューで、その日の調子やコートや気候に合わせて、ストリングの種類もテンションもラケットのバランスなども変えてるという風に答えてたそうですが、今はどうなんでしょうね。
    昔から男子のほうが女子より柔らかい傾向ですよね。
    でんこさんのテンションの低さにはほんとびっくりです。ずれ安かったり、むしろ打ち負けたりしてしまいそうと思ったり…
    一般の人と違って、張りたての状態で使うことだけ考えてればよいプロ、しかもストリングを張ってくれる人もちゃんとした人でしょうし、このまま数字だけ見てもどういう感触なのか、見当がつきにくいですよね。

  2. しんぺ~ より:

    rymonさん、こんにちは。
    プロ選手の方はだいたいサーフェスや気温、湿度などで変えているらしいですね。
    この表の数字は全豪2010の時のものなので、高温&低湿度&低速ハードの設定でしょうか。
    # フェデラはラケットバランスまで変えるんですか~
    # 高速コートは手元目…? ぐらいしか発想できません?w
    それにしても低テンションのメンツがデンコ、ゴンザレス、ベルダスコと、特にスイング/球速の速い選手ばかりというのは興味深いですね。
    ボールがコートに収まるのが不思議ですw

  3. イタリア人 より:

    いつも思うのですが、アマチュアプレーヤーで「飛びすぎるから」ストリングのテンションを高くすると言う人がとても多いですね。その一方、サーブの高速スピードを同じ「飛ばない」ラケットでやろうとするのは本当に不思議です。迷信なのではないですか。私の知り合いのプロは、「飛ぶ方がよい。技術でスイングのスピードを変えられるし、順回転をかけるので、問題ない。飛びすぎてだめな人は自分の技術が不足しているだけ」と明言しています。
    ダビデンコの試合をよく見れば、ラケットの飛びを最大限利用し、技術的に制御していることは明らかです。

  4. しんぺ~ より:

    イタリア人さん、こんにちは。
    私もそう思います。
    その人のプレースタイルやパワー、スウィングスピードにも依ると思いますが、自分のイメージしたボール、飛び、スピードが出せて、かつ制御できるギリギリの設定を探る作業が、フレーム選び+ストリングスのチョイス+テンションのチョイスだと思いますね。
    フレームもストリングスも性格はまちまちですので、テンションも含めて最適な組み合わせを探るのは大変な作業ですが、そういうところもテニスの楽しみですよね。

  5. ロディックの使用ストリングはRPMブラストですし
    ロディックはアルパワーを使用したことはありませんよ。
    ジョコビッチはメインにウィルソンのナチュナルと
    クロスにアルパワーラフです。
    ソニックプロはたぶんヘッドのカタログとかのラケットの写真に使われているガットがソニックプロです
    マレーはメインにアルパワーでクロスにVSタッチを張っています。
    ソダーリングはアルパワーを単張りで張っています。
    ツウォンガはVSチームを張っていると言われていますがアルパワーを張っているという人もいます